関係モデルと『論理哲学論考』

忙しくて目が回りそうなくせに、今日からウィトゲンシュタイン論理哲学論考』(『論考』『青色本』読解思ひ出の叢書ウニベルシタス版岩波文庫の野矢さん訳)の読書会を始めた。昔は全然歯が立たなかった本が、今ではけっこうすらすら読めるのが驚きである (^_^;; おいらもなにげに成長してるんだなぁと思った。 ところで今日読んでいて気づいたのは、『論考』における事態—事実の考え方が、関係モデルにそっくりだということである。一緒に読んでいる切田君によると、6月にやったシンポの飲み会で、同じような話が出たらしい。素朴な人工知能屋さん(って、まだいるのか?)も、これを読んだら人工知能は可能だって確信しちゃうよな、多分。「世界」は知識に分解可能だっつーんだもん(微妙に違うところがあるけど)。 もっともウィトゲンシュタインは、途中で『論考』を捨てた訳で、そういう意味ではいろいろ注意しなければならないわけだけど。