スチームボーイ

大友克洋監督『スチームボーイ』 最近しんどい会議が続いているのだが、たまたまエアポケットのような時間ができたので、逃げるように見に行く。 大友克洋は前から好きで、『AKIRA』から遡ってマンガやアニメはほとんど見ていると思う。 さて作品だが、良くも悪くも『天空の城ラピュタ』と比較されるんじゃないかと思う。歯車とカム、核となるすごいアイテム(スチームボール/飛行石)、労働者する少年、空飛ぶでっかい建築物...。結論から言えば、絵のクオリティみたいなものは『スチーム』に軍配があがるものの、トータルでは私は『ラピュタ』の方が完成度が高いと思う。その大きな鍵は、少年の喪失感。少年が大人になるってことは、ある種の喪失感を伴うものなんだろうけど、それが『ラピュタ』ではラピュタそのもので表現されているのに対して、『スチーム』では台詞というか理屈なんだよね。 以下、思いついたことをいくつか: ・最後の方でおじいちゃんが「行け!スチームボーイ」みたいなことを言うけど、あれってすごく大友克洋的。見栄をよくきるんだよねー。 ・エンドロールの時に流れている戦争っぽいやつ、あれすげー見たいだろ。下手すると本編よりおもしろそう (^_^;) 次回は「スチームガール」だそうだが、さて。 ・声優は普通の役者がやってたけど、よかったと思う。