ZENetic Computer

情報歴史学コースのゼミ生といっしょに高台寺でやってるイベントZENetic Computer: コンピュータによる山水禅を見てきました。 目的はVisualizationについて、プロの仕事を見て触って、目と頭を肥やすため。制作者である土佐尚子さんに直接お話をうかがえたのがとても刺激になり、行って良かったと思ってます。「自分のセンスを信じるしかない」という言葉にはうなずくばかり。アーティストのお言葉でした。 でも、作品自体についてはけっこう疑問と言うか、批判的な評価をしたくなってしまうというのが正直なところ。まあこれは単なるスタンスの違いなのかもしれませんが、現代人の了解可能な範囲での禅もしくは仏教イメージにしか見えないんですね(松岡正剛氏の前書きには「どこにも“正解”はない。ユーザーにはあいまいな因果関係に対する疑問が残される」と言ってるけど、あれの裏にはかなり単純なモデルがあって、ゲームに親しんでいる今時の子だったらすぐに「正解」を見つけちゃうんじゃないかと思ったりもする)。これはたまたま私が禅とかに親しんでいるからかもしれないけど。現役の禅僧の感想を聞きたいところ。 私が作るとしたら、多分、現代でも仏教の中に残っているだろう(中沢新一風に言えば)「野生」を可視化したいと思うでしょう(カスタネダのようだ (^_^;;)。これはまあ、現時点での思いつきですけど。やっぱ個人的にVisualizationに期待することは、そういういろんな意味でのデータマイニング(もしくはマインドマイニング?)的なことなんですよね。そういう意味において、ZENetic Computerは不満もあるけど勉強になる部分が多かったです。