悪問だらけの大学入試――河合塾から見えること

丹羽健夫 悪問だらけの大学入試―河合塾から見えること (集英社新書, 2000年12月) 

悪問だらけの大学入試 ―河合塾から見えること (集英社新書)

悪問だらけの大学入試 ―河合塾から見えること (集英社新書)

 

知らない内容が多かったので興味深く読んだが、河合塾の自慢話みたいなのが多いのが鼻につく。特に「多士済済」な人気講師陣の能天気な紹介は、大学教員への就職を泣く泣く断念した人もいるだろうにな〜なんていろいろ思ってしまう。

あと、教育へのコストは惜しむべきではない、という論調は、正常なコスト感覚を無視する原因にもなるような気がする。医療と同じで、一般的な市場原理が働かない場合があるのではないだろうか。