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「金山寺と韓国の唯識思想」学術セミナー

4月17〜20日、「금산사와 한국의 유식사상」학술세미나(「金山寺と韓国の唯識思想」学術セミナー)に参加してきた。すでにニュースにもなっているが(미륵도량 금산사 알고 보니 유식이 먼저 :: 불교중심 불교닷컴)、簡単にご報告。 概要 テーマ : 「金山寺…

徹底検証 韓国論の通説・俗説 日韓対立の感情vs.論理

あけましておめでとうございます。毎年のことですが、冬休みになると気が抜けるのか、疲れがどっと出て横になることが多い年末年始です。大晦日には、布団でごろごろしながら、これを読んでました。徹底検証 韓国論の通説・俗説 日韓対立の感情vs.論理 (中公…

サブカル・スーパースター鬱伝

サブカル・スーパースター鬱伝作者: 吉田豪出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2012/07/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 15人 クリック: 298回この商品を含むブログ (34件) を見る「サブカル系で活躍している人は40代で鬱になるのではないか」という…

増刷御礼、あるいは「大きな物語」の復活?

執筆者として参加した以下の2冊が増刷になったとのこと。たいへんありがたいことです。日本史の脱領域―多様性へのアプローチ (叢書・「知」の森)作者: 方法論懇話会出版社/メーカー: 森話社発売日: 2003/02メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブロ…

最近読んだ本

春休み、という名称からは程遠い忙しい毎日ではあるが(そもそも大学教員にとって、長期休暇期間は繁忙期なのである)、それでも充電をしておかなければと思い、積読本を少しずつ消化している。最近読んだ仕事に直接関係がない本は、以下のとおり:社会を変…

風流あじろ笠

少林寺拳法に関係する、と聞いて読んでみたが、あまり関係なかった。風流あじろ笠 (徳間文庫)作者: 村上元三出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1986/10メディア: 文庫この商品を含むブログを見る清国で少林寺派の拳法を学んだ、という虚無僧が主人公。しかし…

奈良仏教と密教

根本誠二『奈良仏教と密教』を斜め読みだん。Twitterで少し感想を書いたが、ここにも書いておく。奈良仏教と密教作者: 根本誠二出版社/メーカー: 高志書院発売日: 2011/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る奈良仏教に対して…

写真アーカイブの裏側にあるもの

ちょっと前に東日本大震災の写真アーカイブであるPhotos from JAPAN(東日本大震災 写真保存プロジェクトと未来へのキオクのAPIを使って統合したサービス)を眺めながら、学生たちと写真のメタデータについて少し議論した。Web上には膨大な写真が公開されて…

北條勝貴さんからいろいろ頂きました。

いつもいろいろ刺激を頂いている北條勝貴さんから、論文抜刷を多数送って頂きました。いつもありがとうございます! 北條勝貴「鎌足の武をめぐる構築と忘却 ―〈太公兵法〉の言説史―」(篠川賢・増尾伸一郎編『藤氏家伝を読む』、吉川弘文館、2010年12月) 北…

聖地と聖人の東西 起源はいかに語られるか

北條勝貴さんよりご恵贈頂きました。ありがとうございます。聖地と聖人の東西 起源はいかに語られるか作者: 藤巻和宏 編出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2011/08/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る『縁起の東西 聖人・奇跡・巡礼 (アジ…

最後の遣唐使

ざっと読んだ。最後の遣唐使 (講談社学術文庫)作者: 佐伯有清出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/08メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る全体的には『続日本後紀』と『入唐求法巡礼行記』の「最後の遣唐使」の箇所を時間順に…

京都の律宗寺院

ここ数年、毎年2回ずつ行っている、花園大学プレゼンツの浜松・静岡での京都学講座に、今日もまた行ってきた。本当は仏教史学会の4月特別例会シンポジウム「最澄をめぐる諸問題―平安仏教史研究の課題として―」に行きたかったのだが、問答無用でスケジュール…

鑑真(岩波新書)

私の名前が載っていると聞いて読んでみた。鑑真 (岩波新書)作者: 東野治之出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/11/21メディア: 新書 クリック: 11回この商品を含むブログ (16件) を見る確かに、2003年に発表して以来、ほとんど反響のなかった (^_^;; 私の…

大遣唐使展

なぜかちょっとトラウマの奈良博に行ってきた。 ざっと流して観て1時間半。ボリュームはすごいっす。幸い、入場規制とかはなかった。なかなかお目にかかれないものを見に行く、みたいな目的ももちろんあるのだが、割と専門に近い、知っている分野だけに、「…

聖徳太子研究の最前線

以前、石井公成さんの聖徳太子研究に関する記事(聖徳太子論の見直し - もろ式: 読書日記)には大きな反響をいただきました*1。なんとこのたび、石井さん自身がブログをたちあげたようです。 聖徳太子研究の最前線 むっちゃ勉強になります。大きく分けると、…

奈良伝説探訪

出たのはちょっと前ですが、Amazonに登録されたみたいなのでご紹介。少しだけ執筆させていただきました。 奈良伝説探訪作者: 丸山顕徳出版社/メーカー: 三弥井書店発売日: 2010/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 目次は以下の通り。 は…

元三大師良源―比叡山中興の祖―

今週の土曜日(4月18日)に静岡で良源の話をするので、駆け込みで大津市歴史博物館の企画展に行ってきた。 第51回企画展 慈恵大師1025年御遠忌記念企画展 元三大師良源−比叡山中興の祖− 良源は、所謂「応和の宗論」で法相宗と一切皆成・一分不成仏を争ったり…

町家の復元3Dムービー(作りかけ)

昨年度、まるまる一年かけて、幕末京都の町家に関する新発見史料をもとに復元した町家のCGですが、まだまだいろいろやるべきことはあるものの、ようやくムービーにまでこぎつけたので、暫定版を公開することにしました。コメントに「さくっと作れそうだ」と…

『藤氏家伝』に見える観仏体験

先に書いたエントリ「懺悔・占い・禅定・受戒」に対するほうじょうさんのコメントで出てきた『藤氏家伝』を、ようやく目を通したので、観仏体験に関する部分を抜き書き(書き下しと頁数は『藤氏家伝 鎌足・貞慧・武智麻呂伝 注釈と研究』による)。はっきり…

ユリイカ2010年2月号 特集=藤田和日郎

寄稿しました。ユリイカ2010年2月号 特集=藤田和日郎 『うしおととら』『からくりサーカス』そして『月光条例』・・・少年マンガの20年作者: 藤田和日郎,荒川弘,諸星大二郎,立原えりか,伊藤比呂美,加門七海,市川春子出版社/メーカー: 青土社発売日: 2010/01/…

M. ヴィユ・ボワ/まんがはどこから来たか

オフィスヘリアで販売していたものを購入。 テプフェール「M.ヴィユ・ボワ」 「まんがはどこから来たか」 この2冊を買った理由は、夏目先生が中国明清期の人相学:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログで述べている、 テプフェールのマンガ…

The Teeth and Claws of the Buddha

やっと届いた。まだパラパラめくっただけ。The Teeth and Claws of the Buddha: Monastic Warriors and Sohei in Japanese History作者: Mikael S. Adolphson出版社/メーカー: Univ of Hawaii Pr発売日: 2007/06/30メディア: ペーパーバックこの商品を含むブ…

いろいろご恵贈頂きました (2)

いろいろご恵贈いただきました (1) - もろ式: 読書日記から1ヶ月も経ってしまい、ダメ人間街道まっしぐらですが、皆様いかがお過ごしでしょうか(涙)。いつもいろいろ教えてもらっている舩田さんからは次の2本を頂きました。 舩田淳一「中世叡山の戒律復興 …

いろいろご恵贈いただきました (1)

しばらく前からいろいろいただいていた抜刷があったのですが、御礼が遅くなっていました。すいません。そしてありがとうございます。 丸山顯徳「霊異記を通して見た日中の霊魂観の違い」(『駒澤大学 仏教文学研究』第12号、2009年3月) 丸山先生が企画した…

甲骨文字・殷代史三部作(?)

東京出張の新幹線車内で読んだ。甲骨文字の読み方 (講談社現代新書)作者: 落合淳思出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/08/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (20件) を見る 甲骨文字に歴史をよむ (ちくま新書)作者: 落合淳思…

東大寺 お水取り 春を待つ祈りと懺悔の法会

買って得した気分。東大寺 お水取り 春を待つ祈りと懺悔の法会 (朝日選書)作者: 佐藤道子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/02/10メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る『東大寺修二会の構成と所作』の著者が、東大寺の…

奈良〜和歌山踏査

9月21〜23日、花園大の丸山顕徳先生のゼミが中心となって三年前からやっている奥吉野伝承文化調査団と、新見公立短大の原田信之先生が代表の南都文化研究組織と合同で、奈良〜和歌山の踏査を行った。行ったところ: 信貴山 朝護孫子寺 得生寺(有田市) 中将…

中世日本の予言書

通勤のバス―と言っても10分ぐらいしか乗ってないのだが―の中でちびちび読んでいたのが読み終わった。中世日本の予言書―“未来記”を読む (岩波新書)作者: 小峯和明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/01/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 8回この商品…

ようやく

Amazonで買えるようになったようです。情報歴史学入門作者: 後藤真,田中正流,師茂樹出版社/メーカー: 金寿堂出版発売日: 2009/03メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見る結局、取次数社とAmazonとの間のよくわからないぐちゃぐち…

The First Writing

文字はこうして生まれた - もろ式: 読書日記でとりあげた本が届いた。漢字の起源として、楔形文字の原型となった会計用のトークンのようなものを想定してもいいかも、と問題提起している(らしい)論文が載っている(かもしれない)本である。The First Writ…

『情報歴史学入門』が「なか見!検索」に対応

タイトルの通りです。情報歴史学入門作者: 後藤真,田中正流,師茂樹出版社/メーカー: 金寿堂出版発売日: 2009/03メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見る表紙画像も登録されたのに、未だ新品が買えないのはなぜだ (^_^;;

「文字」の起源

山田崇仁さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。 山田崇仁「「文字」なる表記の誕生」(『中国古代史論叢』5集、2008年3月) 山田崇仁「「書同文」考」(『史林』91巻4号、2008年7月) 山田崇仁「書契考」(『中国古代史論叢』6集、2009年3月…

唐代エリート官人の昇進経路の形成とその展開

小島浩之さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。 小島浩之「唐代エリート官人の昇進経路の形成とその展開」(『東洋文化研究』第10号、2008年3月) 則天武后〜玄宗ぐらいのころに「現代日本の官僚におけるキャリアのように、科挙出身者が優先…

叡尊における鬮と教団規律

船田淳一さんにご教示いただきました。 追塩千尋「叡尊における鬮と教団規律」(『中世の南都仏教』所収、吉川弘文館、1995年) 中世の南都仏教作者: 追塩千尋出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 1995/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る…

日本図書館協会に選定されたらしい

相変わらずAmazonだけが買えない『情報歴史学入門』ですが(某取次がボトルネックになっているとの由)…情報歴史学入門作者: 後藤真,田中正流,師茂樹出版社/メーカー: 金寿堂出版発売日: 2009/03メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) …

韓国・朝鮮の絵画

昨日は浜松・静岡で「東山永観堂の『みかえり阿弥陀』その信仰」という題でしゃべってきた。まずは永観堂=禅林寺の歴史、永観というお坊さんの仏教史における位置づけ(日蓮に言わせると日本浄土教トップ3の一人らしい。あとは源信、法然)、永観のやってい…

死者表象をめぐる想像力の臨界、ほか

北條勝貴さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。 北條勝貴「古代日本の神仏信仰」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第148集、2008年12月) 北條勝貴「死者表象をめぐる想像力の臨界 ―祭祀を求める者は誰か―」(『物語研究』第9号、2009年3月)…

ドラゴンの系譜

読んだ。ドラゴンの系譜―中国の秘密結社 (Fukutake books (6))作者: 海野弘出版社/メーカー: 福武書店発売日: 1989/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る古代〜近代の中国の秘密結社についてざくっと概観した本。古代と言っても、墨家って秘…

日本と《宋元》の邂逅

西山美香さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。 日本と《宋元》の邂逅 : 勉誠出版*1 この手の日中交流史的な研究というと、遣隋使、遣唐使がある分やはり隋唐が中心な印象があるが(『アジア遊学』も初期の頃は遣唐使ネタが多かった*2)、中…

情報歴史学入門

やっとAmazonで見えるようになった(が、これを書いてる時点ではまだ“Eメールでお知らせします”状態*1)。情報歴史学入門作者: 後藤真,田中正流,師茂樹出版社/メーカー: 金寿堂出版発売日: 2009/03メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件…

ネット書店での『情報歴史学入門』

3月25日付けで後藤真・田中正流・師茂樹『情報歴史学入門』(金壽堂出版、2009年3月)という本を出したのだが、なかなかネット書店で販売されないので、ここでは紹介していなかった。ネット書店といえばAmazonなわけだが、まだ買えないようである。しかし、…

「飛翔体」は戦前の軍事用語の名残か

なぜ「飛行体」でなく「飛翔体」なのか? - もじのなまえでの怒りのメッセージを受信。「飛翔体」と共に球春到来 - 日本語練習中で「防衛関係の用語で「飛翔体」といふ語句が元々何等かの形で存在したんぢゃなからうかといふ想像」と述べられており、私もそ…

日本古代王権の支配論理

古市晃先生よりご恵贈いただきました。ありがとうございます。日本古代王権の支配論理作者: 古市晃出版社/メーカー: 塙書房発売日: 2009/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る目次は以下の通り(塙書房のサイトより一部修正のうえ転載)。 …

鳳翔学叢 第5輯

ご恵贈いただきました。ありがとうございます。 神居文彰「口絵 魚山目録 二巻」 末松剛「『宇治関白高野山御参詣記』(京都府立総合資料館本)の紹介と諸本について」 和田律子「京都大学附属図書館平松文庫蔵「定家朝臣記」翻刻・解題」 久保智康「平等院…

I hear the mudmen call...

このニュースを読んで「マ、マッドメン!」と思ったのは私だけではあるまい。 お知らせ : 京都新聞 ページが見つかりません - MSN産経ニュース 弥生のウルトラマン? 温江遺跡で土器 - 47NEWS(よんななニュース) お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) よ…

絵暦

「絵文字と言えば『絵心経』 - もろ式: 読書日記」のコメントでid:YAMAMOMOさんが教えてくださった絵暦も面白い例なので、いくつかリンクをはっておく: 国立国会図書館 「日本の暦」―絵暦 南部絵暦 (ものと人間の文化史 (42))作者: 岡田芳朗出版社/メーカー…

日本的中華国家の創出と確約的宣誓儀礼の展開

馬場南遺跡(神雄寺跡)発掘調査 現地説明会 - もろ式: 読書日記に関連して。「いままでの古代寺院・仏教観を一変させる」と言われている神雄寺であるが、北條さんが「飛鳥の須弥山石から国分寺までを、神仏を保証者とする王への誓約の場と位置づける考え」…

馬場南遺跡(神雄寺跡)発掘調査 現地説明会

に行ってきた。とりあえず速報。 新聞報道でも現地説明会でも「いままでの古代寺院・仏教観を一変させるものである」ということがかなり強調されているが、ここで言う「いままでの古代寺院・仏教観」は「学解中心の平地寺院や山林修行を中心とした山岳寺院(…

聖徳太子論の見直し

石井公成さんより、聖徳太子関連の新聞コラムのコピーと論文抜き刷りをご恵贈いただきました。ありがとうございます。 石井公成「聖徳太子論の見直し」(1)〜(10)(『佛教タイムス』第2327〜2336号、2008年10月9日〜2009年1月1日) 石井公成「三経義疏の語法…

日本中世の禅と律

最近、佛大の舩田さんにそそのかされて (^_^;; 叡尊が五姓各別的だったのかどうかに興味を持っている。現在、舩田さんに研究史についてレクチャーを受けつつ(って言うか、その研究史のまとめ方がおもしろいので、論文化したら?>舩田さん)、出たときに買…